ペイントで変わりはじめる、私の暮らし

コラム

TIY / Think it yourself

TIY / Think it yourself

「DIY」という言葉から皆さんは何を思い起こされますか?
棚を作ったり、壁を塗ったり家庭で大工仕事をすることでしょうか?
DIYという言葉が生まれる前から、人々は自分たちの住まいは自分たちで修繕し、知恵を絞って生活を向上させてきましたが、DIYという言葉自体は、第二次世界大戦後のイギリス・ロンドンで発祥しました。空襲で破壊されてしまったロンドンの街に立った人々が、街を自分たちの手で復興させようと立ち上がった“Do It Yourself”運動。それは恐らく絶望的な情況に負けず「再生」へ向けて、二度と再び悲劇が繰り返されないよう願いを込めて、自分たちの手で住居や街を、そして自分たちの新しい暮らしを作り上げていこうというロンドン市民の思いだったのではないでしょうか。つまり“D I Y”には、単純に何かを自分で作る、というだけではなく「暮らし」を自分たちの手で作り上げるという意味が込められているのではないでしょうか。

同じような事が、3.11以降の日本においても「暮らし」に対する考え方におきているように思います。
例えば、コミュニティとのつながりを大切に街づくりを行う。家族がよりお互いを感じるような時間や空間を持つ。また、一人ではなくみんなで暮らす。色々な場面で人が人と関わり合い、つながりを持つこと。ただがむしゃらに溢れんばかりのモノを持ち豊かさを感じることよりも、目に見えない時間や空間を豊かにすることに価値を感じ、自分がどのように暮らしたいのかをきちんと考え、そして自分の意志で暮らし方を選択する人々が増えています。それはまさに暮らしを、自分の手で作るというロンドンで産声を上げたDIYの精神と通じるように思います。

私たち“ROOMBLOOM”は、「自分の暮らしを自分で考える」ということを理念とし、ペイントの力で暮らしを見つめ直すお手伝いをしたいと願っています。そもそものDIYの意味に立ち返り、自分たちの、自分たちによる自分たちらしい暮らし作りが「これから」の暮らし方であると考えるからです。
“Do It Yourself”。そのためにも、まずは”Think”から。
与えられたもので満足するのではなく、自分で考えてみる。
“Think It Yourself”。をはじめてみませんか。