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ペイントで変わりはじめる、私の暮らし

『natural cafeこひきや』さんに聞く、好きな色とDIYで叶う居心地のいい空間づくりのコツ —クリエイティブ大家さんが出会った素敵な暮らし

『natural cafeこひきや』さんに聞く、好きな色とDIYで叶う居心地のいい空間づくりのコツ —クリエイティブ大家さんが出会った素敵な暮らし

トダビューハイツの大家・戸田江美氏が自ら取材し、ご紹介する暮らしにまつわる記事です。自分らしく、丁寧に暮らしている人にフォーカスし、その人の暮らしぶりをさまざまな視点で切り取り、ご紹介していきます。

部屋づくりって楽しいけど、とりかかるまでに悩むこと、多くありませんか?
私はインテリアもDIYも好きだけど、部屋の模様替えにはいっつも悩んでいます。

そもそもどんな部屋を作りたいんだろう?
予算も限られてるし…
ペイントをするとなると、何色を選べば良いのかなあ。
なんて頭を抱えることもしばしば。部屋って暮らしの基盤であるからこそ、こだわりたいんですよね。

そんな悩みを解決するヒントをもらうべく、何かしらの「こだわり」や「自分の好き」を持って暮らしている人の暮らしぶりを覗いてきました。
私みたいに悩んでいる人が、この記事を読んで「私ってこれが好きかも」と自分がときめくものに気がついたり、「こんな暮らし素敵だな、真似したいな」と思ったり。
自分らしい丁寧な暮らしづくりのきっかけになれば幸いです。

「できるところは自分たちで施工した」下町のホッとするカフェ

今回、お話をうかがったのは東京都荒川区の「東尾久」という下町にある『natural cafe こひきや』さん。うどんやスイーツがおいしくて、普段の食事にはもちろん、疲れた時、凹んだ時にも元気をもらいに行きたくなる居心地がいいお店です。

老若男女、みんなそれぞれゆっくり時間を過ごして、お店を出る時にはオーナーの朝倉さんご夫婦と談笑して別れる。時には、お花のおすそ分けをするご近所さんの姿も見かけます。そんな風にお腹も心も満たされる、あたたかい空気の流れるお店です。

内装は木やタイルを使ったホッとする空間。朝倉さんご夫婦が「できるところは自分たちで施工した」のだそう。

それに、お店で使われているお皿の一部は奥様が焼いたものなんです。奥様は美術大学の陶芸学科出身で、自宅に窯を持っている方。私も陶芸を習いに、朝倉さん宅へしばらく通った時期がありました。

さて、今日はそんな陶芸作家の一面を持ち、DIY好きでもある奥様に「居心地の良い空間づくり」のヒントをもらいに来ました。

落ち着く色合いが好きだから、それだけを空間に使う

まずは、朝倉さんの好きなものについてうかがいました。
「マットな落ち着く色味と感触のするものが好き」とのこと。確かに、お店は派手すぎない色で統一されているし、使用しているうつわは土で作られた陶器らしい肌触りが気持ちいいし…朝倉さんの好きのものが反映されています。

「私は“好きなものだけをお店に置きたい!嫌いなものはいらない!”ってくらい、頑固なんです。(笑)」
そんな頑固さが、空間に統一性を生んでいるのかもしれません。そのセンス、羨ましい!

お店の大まかな空間作りについては、デザイナーさんに依頼したそうです。木材をメインに使用した内装ができあがったので、それに合わせたインテリア選びをしているのだそう。
空間づくりをするときには、その部屋のメインになるものを決めるのも大事なポイントですね。

居心地の良さを演出する3つのポイント

朝倉さんの「好きなもの」がわかったところで、次に気になるのは「空間づくりのこだわり」。
どんな工夫をして、居心地のいいお店の雰囲気を作っているのでしょうか?3つのポイントを教えてもらいました。

1. タイル

タイルが好きで、内装に使われているタイルはすべてご自身で貼ったという朝倉さん。
「タイル貼りたくて貼りたくて仕方なかった時期だったんです。お店の内装を作るぞってタイミングになった時は、もうテンションMAXでした。“タイル貼り放題だ!”って(笑)。」

使用しているのは、木と白い壁を使ったお店の空間に合うように、薄く落ち着いた色味。様々な色が入っていて遊び心を感じます。

よく見ると一部に不規則な手作業の跡が見えて、手づくりのぬくもりが伝わっています。

2. ペイント

べた塗りではなく、塗った跡が出るように塗装された壁。朝倉さんご夫婦みずから塗ったものです。
「手作業の跡を見せたかったので、大変だったけど自分たちで塗りました。やっぱり愛着わきます。」
白に近いクリーム色がやわらかい雰囲気を作っています。

壁だけでなく、店内の木材や家具のほとんどをオイルステインでペイントしたそう。そのおかげで、レトロで自然を感じる空間が生み出されています。

3. うつわ

「陶芸学科出身ですし、やっぱりお皿にはこだわっています。飲食店はお皿割れやすいから、価格を抑えるために割れにくい磁器のお皿を使うのが定石なんだけど…どうしても土ものらしいあたたかさが伝わる陶器で揃えたかったので、うつわの購入費、高くなっちゃいました(笑)。」

何十枚も必要になるお小皿は朝倉さん自身が焼いています。

「ちょっとしたこだわりなんですけど…これ、3種類あるでしょ?
例えばお友達と来て、同じデザートを皆で頼んだ時、それぞれ違う種類のお皿が出てきたらテンション上がるんです、私。だからあえて違う釉薬(陶器の表面にかける色のついた成分のこと)で焼いています。
“このお皿どこのですか?”ってお客さんが聞いてくれた時は、ちょっと嬉しくなります。」
なんて、クリエイターらしいこだわりを教えてくれました。

お話を聞いて『こひきや』さんの居心地の良さは「落ち着いた色味で統一」「手づくりのぬくもり」から生まれているのかなと思いました。

そんなセンスを持ち合わせている朝倉さん、近々、お店で使う移動式プランターをDIYしたいと考えているそう。そのDIY現場に立ち会わせていただけることになりました。

次回は、「空間に合わせて考える、動くプランターケースづくり」の様子をお届けします。朝倉さんが、どんな風にお店の空間に合う色選び・DIYをするのか、とっても気になります!

natural cafeこひきや
東京都荒川区東尾久5-23-15
https://www.facebook.com/kohikiya