ペイントで変わりはじめる、私の暮らし

HAPPY WALL PROJECT

みんなできれいにした脱衣所

今回Happy Wall Projectで訪れたのは、町田市にあるバット博士記念ホーム。
キリスト教養育に基づき、小舎担当保母制の下、子ども中心の養育をしている施設です。
子どもたちが生活しているそれぞれの家屋にある脱衣所をみんなでペイントできれいにしたいという声があり、
お話しをお伺いしにいきました。

バット博士記念ホームとROOMBLOOMの架け橋となったのは、
2014年に東北の宮城県でのセルフビルド活動でHappy Wall Projectを一緒に行った
NPO法人ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパン(ハビタット・ジャパン)でした。

このバット記念ホームは、ハビタット・ジャパンが以前から支援している施設のひとつです。
バット記念ホームでは、子どもたちが生活する場所が4つの家に分かれており、それぞれの家に担当の保育士さんがいます。

建設してから、40年以上経過しているそれぞれの家には、所々塗装のはがれがあり、
学園長や職員のみなさんはその壁の劣化が気になっていたのだそうです。

そこで、ハビタット・ジャパンからHappy Wall Projectの話を聞き、
‘みんなで作りあげる’というその想いに共感され、今回のプロジェクトが実現しました。

ペイントする場所は、一番はがれや汚れが目立っていた脱衣所です。
一度は、職員のみなさんで塗装したそうですが、それもすぐにはがれてしまったとのこと。
今回、ROOMBLOOMスタッフのサポートの下、子どもたちと一緒にもう一度ペイントし、
きれいな脱衣所にしようと思われたのです。

ペイントを施す前の脱衣所は、はがれがひどく、中にはカビが生えている壁もありました。
少しでもきれいに仕上げるために、事前にカビのふき取りと剥がれ部分の補修を
職員さんとハビタットの学生ボランティアみんなで行いました。

そして迎えた当日。
各家の職員さんや保育士さんだけでなく、ハビタットでボランティアに参加している学生さんたちも訪れ、みんなでペイントしました。

養生作業は子どもたちにとっては少しつまらなかった?みたいですが、
ペイントは壁の色が変わるのが面白いようで、みんな楽しんでどんどん塗っていきます。

それぞれの脱衣所にペイントする色は、家の雰囲気やそこに住む子どもたちの意見を集め、
最終的に保育士さんたちが選びました。 どの家も、やさしく淡い色を選んでいました。

大学生のお兄さん、お姉さんたちと子どもたちが楽しくお話しする光景が印象的でした。
学園長や職員のみなさまも、
「普段は大人だけでやってしまったりするが、子どもたちと一緒に行うことで、良いコミュニケーションになった。
普段は見ることのできない子どもたちの顔、体験させることのできないことを経験させることができて良かったです」
と笑顔で話していました。

みんなでペイントしたことで、暗いイメージだった脱衣所が、明るい場所になりました。
カビがつき、はがれが目立っていた壁もまったく気にならないほどきれいになりました。

後日、バット博士記念ホームの子どもたちが送ってくれたありがとうのお手紙に、
「きれいな色で、きれいな壁で毎日のお風呂が楽しみになりました!」
「脱衣所がきれいになったので、気持ちよく過ごせるようになりました」という嬉しい言葉がたくさんありました。

自分たちでペイントしたことで、以前よりも脱衣所に愛着を持って使っているのかもしれません。
みんなで使う場所を、ペイントで整えられたことを嬉しく思います。

2014年にNPO法人ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパン(ハビタット・ジャパン)と一緒に行ったHappy Wall Projectはこちらよりご覧いただけます。

実施日 2017年5月11日
実施施設 バット博士記念ホーム
関係者(団体)名 特定非営利活動法人ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパン
参加人数 20名
色・壁面積 RB-10Y09 curiosity, RB-05Y41breakfast, RB-25YR10 cheer up