ペイントで変わりはじめる、私の暮らし

HAPPY WALL PROJECT

下穂積キッズ

2月10日に行われたHappyWallProjectの舞台は茨木市の保育園。
「もうすぐここを卒園する5歳の子どもたちの、記念になるようなことができれば…」そんな想いから今回のプロジェクトが始まりました。
ここ「下穂積キッズ」は、0歳から5歳の子が通う保育園です。

ここ「下穂積キッズ」は、0歳から5歳の子が通う保育園です。
事前の先生方との打ち合わせで、「ここをどんな保育園にしたいか?」ということが話題にあがりました。先生方は口々に言います。「元気が出る場所にしたい」「ここに来れば、ワクワクすることがある。そんな風に思ってもらいたい」。
ここを卒園すると、通う小学校はみんなばらばらになってしまうそうです。卒園も間近にせまる中、この保育園で、この仲間たちとの “わくわくした思い出”を少しでも増やしたい。そんなことを先生方は考えていました。

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こうして「ワクワク」をキーワードにペイントの色を選び、5色を塗り分けることに決まりました。5色は子どもたちが選び、明るい緑「green market」、オレンジ色「chance」、黄色「lucky」、青色は、きっと子どもたちからたくさん声があがったのでしょう、「happy morning」・「go surfing」の2色が選ばれました。

そして当日、集まったのは5歳のクラスの総勢26名。1グループ約5人に分かれて、事前に塗る場所と色を決めてくれていました。子どもたちは、自分たちが担当する色の名前をすっかりおぼえてくれている様子で、何度も「私はgreen market!」「俺はgo surfingチーム!」と大盛り上がり。みんながこの日をとても楽しみにしていたのが伝わってきます。

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ペイントするのは廊下です。みんなが使う場所、そして自分たちがずっと使ってきた場所に、今までの感謝の気持ちをこめて壁に雑巾がけをします。
ペイントは缶を開ける前によく振ること。缶は注意深くあけること。ローラーは力を入れずに握ること…ひとつひとつの説明に、子どもたちはみんな好奇心でいっぱいのまなざしです。
缶を開けると、わっと歓声が。みんな夢中でペイントに取り組んでくれました。

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今回、ハケやローラーなどのグッズについて、先生方は、あえて人数分の用意をしませんでした。
ここにいるのは、みんな5歳の子ども。ともすると、「自分がやりたい」とハケを離さなかったり、ローラーを独り占めしてしまったり、喧嘩が始まります。
そんな子どもたちに、先生は何度も声をかけます。
「順番抜かしはしないよ」
「みんなで一緒にやるんやで」
「ちょっと手伝ってあげて」
道具が足りないのは、先生方が、みんなで協力して物事に取り組むことの大切さを伝えたかったからなのです。

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ペイントが終わった後も、しっかりと道具のお片付けをして、マスキングテープをはがすと…とってもきれいな廊下が完成しました。

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そして、最後の最後にとっても嬉しいサプライズが。ペイントのサポートで来ていたROOMBLOOMのスタッフに、なんと子どもたちが歌をプレゼントしてくれたのです。お昼休みに子どもたちから提案があったとのこと。その思いやりの気持ちに、スタッフ一同本当に感激しました。

みんなでひとつのことをやり遂げる、その経験から得られた学びは、きっとこれから彼らの支えになることでしょう。

実施日 2015年2月10日
実施施設 大阪府茨木市下穂積
下穂積キッズ
関係者(団体)名 社会福祉法人 耀き福祉会
参加人数 31名(大人5名/子供26名)
色・壁面積 約10平米
・green market
・lucky
・chance
・go surfing
・happy morning