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ペイントで変わりはじめる、私の暮らし

HAPPY WALL PROJECT

認知症の人とみんなのサポートセンター

11月18日、NPO法人「認知症の人とみんなのサポートセンター」は、いつになくにぎやかな様子です。

それもそのはず、今回のHappy Wall Projectの舞台となるこちらの施設には、15人のメンバーが集まっていました。

認知症の人とみんなのサポートセンター

「認知症の人とみんなのサポートセンター」は、若年性認知症や初期の認知症の支援に力をいれているNPO法人です。
ここに、このセンターがアドバイザーとして立ち上げ時にかかわったデイサービス「かみやま倶楽部」に所属する認知症の方々が、ペイントをすることになりました。
若年性認知症の人にとって、この活動に参加することでやりがいや生きがいを感じられるのではないかというセンターの方の想いから始まったプロジェクトでした。

ペイントすることになったのは、センターの1階。認知症の方やそのご家族が、相談や研修に利用する場所です。ペイントする色は、この施設を訪れる方にとって、さわやかな空間でありますようにとの願いから、黄色みを帯びすこしクールな雰囲気の「French Vanilla」を選びました。

認知症の人とみんなのサポートセンター認知症の人とみんなのサポートセンター

今回は認知症の方がペイントに参加するということで、センターのみなさんは様々な工夫をこらしました。
ひとつめは、作業を2日に分けること。
認知症の方は、一度にたくさんのことを言われると、混乱してしまうケースがあります。1日目は養生、2日目をペイントと分けることで、作業をより認識してもらいやすくしようというねらいがありました。
ふたつめは、工程ごとに図解で説明する方法をとりいれたこと。
口頭や文字だけの説明では、物事をうまくとらえきれないことがあります。そこで、一工程につき、ひとつのイラストで説明されているマニュアルをつくり、掲示しました。

認知症の人とみんなのサポートセンター認知症の人とみんなのサポートセンター

養生もペイントも、最初こそすこし苦戦したものの、コツをつかんでどんどんスピードがあがっていきます。経年の汚れが目立ちはじめていたのが、美しい空間に生まれ変わりました。

きれいになった部屋でお茶を飲みながら、ほっと一息。参加者全員で感想を共有しました。「こういう場でみなさんと一緒に働けるのは貴重な経験だった」「みんなで協力して作業に取り組めたのがよかった」と、チームワークを活かして仕事を成し遂げたという達成感を味わうことができたようです。
最後には、センターのみなさんの「こんなにきれいになるなんて!正直、予想以上です。本当にありがとうございました。」という嬉しい感想を聞いて、よりその気持ちを感じることができ、全員が笑顔になったプロジェクトでした。

認知症の人とみんなのサポートセンター認知症の人とみんなのサポートセンター認知症の人とみんなのサポートセンター認知症の人とみんなのサポートセンター

「若年性認知症」は、まだまだ世間一般の理解を得られておらず、ご本人やご家族が悩み、苦しんでおられることがとても多いといいます。

センターでは、認知症の方や家族の居場所作りに取り組んだり、必要な支援方法の研究・研修を行ったりしています。

また、センターのサポートから生まれたかみやま倶楽部では、若年性認知症や初期の認知症の方を対象に、仕事的な活動から趣味的な活動までアクティブに過ごしながら、ご本人同士の交流を重視し、やりたいことを見つけ出し実行することで、『自分で選ぶ』という機会を多く持つ取り組みをすすめています。

認知症の人とみんなのサポートセンター認知症の人とみんなのサポートセンター

最後に、センターの方がこんなことを話してくれました。
「今回、みんなで協力して人の役に立つ仕事をすることによって、参加者の方が、達成感や、貢献感を持つことができたと感じました。このように、認知症の方が持つ力を発揮できる機会があると、ご本人がいきいきと自分らしく生活できることに繋がるのではないでしょうか。」

ペイントというアクションによって、いろんな人を笑顔にできる可能性を感じた一日でした。もっともっと、この取り組みを続けていきたいと思います。

認知症の人とみんなのサポートセンター認知症の人とみんなのサポートセンター

実施日 2014年11月11日・18日
実施施設 大阪府大阪市東成区
認知症の人とみんなのサポートセンター
関係者(団体)名 認知症の人とみんなのサポートセンター・かみやま倶楽部
参加人数 11日:11名
18日:15名
色・壁面積 French Vanilla 20平米