ペイントで変わりはじめる、私の暮らし

HAPPY WALL PROJECT

東品川児童センター ホール

それは、まだまだ残暑厳しい8月の終わり、夏の太陽さながらの黄色いペイントを東品川児童センターに届けました。

この児童センターは、乳幼児から18歳まで幅広い年代が利用しており、様々な活動を通して地域や人とのつながりを大切にしています。

今回Happy Wall Projectの中心となった場所は4階の大きなホールです。ここは、バンドを組んでいる中高生たちがライブを行う場所。児童センターの壁には、CDのジャケット写真のようなバンド名付きの彼らの写真がたくさん飾られています。職員のみなさんは、真っ白なホールの壁の落書きや汚れが気になっているものの、なかなかきれいにすることが難しく、放置せざるを得ないこの状況がずっと気になっていました。そこで、児童センターのメイン活動を行うホールの壁を明るくきれいな空間にすることにより、利用者からもっと親しまれる場所にしたいとの想いからこのHappy Wall Projectに参加したのです。

東品川児童センター ホール東品川児童センター ホール

選んだ色は「mustard」。東品川を象徴する川・海の濃い青から昇ってくる太陽の色「黄色」がこちらの児童センターのテーマカラー。ホールにも鮮やかな黄色が所々に使われています。黄色は部屋を明るくしてくれるし、何よりテーマカラーだから、と館長から最初に提案があったのです。合わせて巾木は、マスタード色とも相性がよくやさしい色の「milk tea」を選びました。

当日は、日頃ホールでバンド活動を行っている中高校生や品川区青少年育成課のボランティア組織「役立ち隊」の高校生、そして児童センターでボランティア活動を行っている法政大学の学生さんたちも参加されました。美術部に所属するという女の子たちは、お揃いのつなぎ服でかっこよく登場です。

東品川児童センター ホール

配線が細かく、養生作業が大変だったのですが、おしゃべりしながら、でも丁寧に作業を進めています。

東品川児童センター ホール東品川児童センター ホール

ローラーでみるみるうちに白い壁がマスタード色になっていくのを感動しながら、楽しく塗りすすめていきます。

東品川児童センター ホール

「もう塗るとこないんですか?」「次なにすればいいですか?」と、みなさん自発的に自分ができることを見つけ、積極的にどんどん動いていきます。ペイント後も職員の先生の指示に従って、きちんと最後までお片づけ。先生が用意してくれたお茶もみんなで塗り終えた後に飲むとより一層おいしく感じます。

東品川児童センター ホール東品川児童センター ホール

みんなで協力して塗り終えたホールは、以前よりも明るくなりました。壁全体に黄色を塗らず、白い部分を残したことで空間にメリハリが出ています。ローラーが面白くて勢いあまってはみ出してしまったところも、先生たちは気にしていたけれど、楽しくペイントした証です。

「思ったより臭いがなかった」「折角きれいにしたから、もう汚せないね」とペイント体験したみなさん。「来年就職して児童センターを卒業してしまう子たちにとって、とてもいい思い出になったと思います」と顔がほころぶ職員さん。新しくなったホールで、スポットライトを浴びてみなさんがどんな音楽を演奏されるのか想像しただけでとても楽しそうです。これからもテーマカラーである太陽の色「黄色」のように、このホールでみなさんが明るく楽しく活動され、たくさんの笑顔が生まれることをわたしたちも願っています。

東品川児童センター ホール

実施日 2014年 8月29日
実施施設 東京都品川区
東品川児童センター
関係者(団体)名
参加人数 15名
色・壁面積 Mustard, milk tea 35㎡