寝屋川市立石津小学校
小学校。それは、今、そこで学ぶ子どもたちが過ごす場所であると同時に、未来の子どもたちにもずっと続いていく場所でもあります。
そんな空間を子供たちが自らの手できれいにすることにより、未来に思いを馳せ、これからこの学校にやって来る後輩を思いやる心を育んでほしい。
校長先生のそんな想いから、石津小学校でのHappy Wall Projectが2014年4月にスタートしました。
初めて小学校を訪問したとき、子どもたちはみんな元気いっぱいの挨拶で私たちを迎えてくれました。
教室や机のつくりの小ささに、懐かしさを覚えながらも、目線の高さが大人とはまるで違うことを改めて感じさせられながら学校を見渡したとき、私たちが気になったのは廊下でした。
休み時間中、廊下に出て、楽しそうにおしゃべりに興じる子どもたちの目線がちょうど廊下の腰板にくるのです。
ただ、そこにはかなりの年月を感じさせる風合いの腰板がありました。
この部分がきれいになるだけで、廊下全体の雰囲気は今よりもっと明るくなると感じ、石津小学校での取り組みは、廊下のペイントに決定しました。
今回の活動において先生や私達が最も大切にしたかったこと。それは、”子どもたちみんなが主役”であることです。
子どもたちが積極的に参加できるよう、ペイントする色を全校集会の投票で決めてもらったり、色について出張授業を行ったり工夫を凝らしました。
“色の授業“では、補色効果など色のトリックがたくさん詰まった内容に、子どもたちは興味津々。
授業の終わりには、今回ペイントする色に自分たちで名前をつける時間も。「ふわふわ色」「夜空色」など素敵な名前がたくさん挙がりました。先生も驚かれるほどの集中力で、大盛り上がりの授業となりました。
そして、7月22日。ペイント当日。
子どもたちが中心となってマスキングからスタート。
先生や保護者の方々、地域の皆さんのサポートを得ながら、みんな一生懸命に取り組んでいます。
ああでもない、こうでもないとマスキングに苦労した甲斐があって、ペイントはとっても楽しそうに、すいすいと塗っていました。
終わったあとは、「みんな、運動会の後みたいな顔つきだね!」という先生のコメント通り、疲れと達成感の入り混じったいい表情。
最後は地域の皆さんからの差し入れのアイスを、みんなで仲良くいただいて終了です。
そして後日、こんなかわいい手紙が届きました。
「廊下の壁のペンキ塗りをサポートしていただきありがとうございます。おかげで私達や後はい達が少しでも楽しく学校生活を送れる事ができると思います。」
「教室のかべは、ピンク、黄色、青、緑になってとてもキレイになっています。」
「次は、ドアや、ろう下や階段などのペンキぬりもやってみたいです。」
このような活動を通して、子どもたちが自分の未来を考え、今はまだ見ぬ後輩のことを考え、そして働くということを考える時間に立ち会えたことを嬉しく思います。
実施日 | 2014年7月22日 色の授業7月4日 |
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実施施設 | 大阪府寝屋川市立石津小学校 |
関係者(団体)名 | 寝屋川市立石津小学校 |
参加人数 | 生徒63名・教員19名・保護者・地域の皆さん27名 |
色 | 青…RB-05PB35 静かな海 緑…RB-75GY17 summer holiday ピンク…RB-05RP42 birthday present 黄色…RB-05Y41 breakfast |