design 1. private room
全体として、今回のプロジェクトは日常の住空間に少しアートよりのエッセンスを取り込みました。ペイントという素材はアートの世界で多用されていて、「次」に行っていると感じます。ですから、ただ色で塗り分けるだけというよりもむしろその先に行くということを意識しました。また、この古い和室の残る物件に対して日本ならではの文化を表現したかった。日本文化では、ヨーロッパ文化に見られる建材による実際の硬い仕切りという観点ではなく、意識で仕切りを作っています。例えば障子。本当は音が聞こえるのにそれ1枚だけでまるで音が聞こえていないように振る舞う。もしくは畳。板の間に畳一枚敷くだけで間仕切りが無くても違う空間として認識する。そういう「意識で仕切る」ことは色でも実現可能ではないかと考えたのです。
そういう意味でこの空間では色だけで違う空間にしたいと思ったのです。この場合「白」の持つ神聖性によって、畳一枚でピンと背筋の伸びる意識に切り替わると同様の、新鮮な気持ちへの切り替えを促すような空間を表現しました。
そういう意味でこの空間では色だけで違う空間にしたいと思ったのです。この場合「白」の持つ神聖性によって、畳一枚でピンと背筋の伸びる意識に切り替わると同様の、新鮮な気持ちへの切り替えを促すような空間を表現しました。
使用した色
壁面、天井 |
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※9コラボカラーは廃止となりました