ペイントで変わりはじめる、私の暮らし

建築家と考えるペイントリノベーション

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デザイナー 久田カズオ 氏


9株式会社 代表取締役 一般社団法人 リノベーション住宅推進協議会関西部会長
滋賀県出身、大阪モード学園卒業。ファッション業界に進むがその後一転して大工の道へ。2001年マンションの単独セルフリノベーションを皮切りに、「パンク・プリミティブ・ピュア」なデザインをコンセプトに15年間で300件以上のリノベーションや店舗設計デザイン、注文住宅設計に関わる。

http://www.ninedesign.jp/

ペイントの可能性

「ペイントは塗り替えができる。」
色はそれ自体を変えることによって全く違うものになってくれる要素だと思っています。
だから、いわゆる大掛かりなリノベーションをしなくても気分を変えたければ塗り替えるだけで良いのです。基本的には住まいは長く使う方が良い。長く使えば使うほど、新品では出せない味、愛着が湧いていくと思うのです。そういう「住み継ぐ」ということを考えるときに、実はペイントが一番簡単で効果が高く、そして経済合理性もあるセルフリノベーションの方法だと考えます。

design 1. private room

全体として、今回のプロジェクトは日常の住空間に少しアートよりのエッセンスを取り込みました。ペイントという素材はアートの世界で多用されていて、「次」に行っていると感じます。ですから、ただ色で塗り分けるだけというよりもむしろその先に行くということを意識しました。また、この古い和室の残る物件に対して日本ならではの文化を表現したかった。日本文化では、ヨーロッパ文化に見られる建材による実際の硬い仕切りという観点ではなく、意識で仕切りを作っています。例えば障子。本当は音が聞こえるのにそれ1枚だけでまるで音が聞こえていないように振る舞う。もしくは畳。板の間に畳一枚敷くだけで間仕切りが無くても違う空間として認識する。そういう「意識で仕切る」ことは色でも実現可能ではないかと考えたのです。
そういう意味でこの空間では色だけで違う空間にしたいと思ったのです。この場合「白」の持つ神聖性によって、畳一枚でピンと背筋の伸びる意識に切り替わると同様の、新鮮な気持ちへの切り替えを促すような空間を表現しました。

使用した色

壁面、天井
  • 9蝋色(ないんろういろ) (DH01)
  • cloudy morning (RB- NN04)

ROOMBLOOM x 9 コラボレーションカラーデビュー

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design 2. dining & kitchen

同じく新鮮な気持ちへの切り替えを「しめ縄を張る」行為になぞらえて線を引くというデザインで表現しました。壁面の色では、バイカラーの上部は曇り空、下部の白は空気、照明は太陽をイメージしています。また壁面の配色ラインの高さは1800mm、これは昔の鴨居のラインの6尺です。日本の伝統的な家の作りに敬意を表したかったのです。

使用した色

壁面
  • 上部分 cloudy morning (RB- NN04)
  • 下部分 pure white (RB-NN01)
天井
  • cloudy morning (RB- NN04)
  • 一部 pure white (RB-NN01)
床面
  • pure white(RB-NN01)

ROOMBLOOM x 9 コラボレーションカラーデビュー

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design 3. toilet

リノベーションには「自由な住まい」という意識が必要。デザインし過ぎると飽きてしまうということがどうしても起こってしまう。だからこそ、気分に応じてアート作品を掛け替えるように、この空間にある面を「画用紙」のようにとらえ、いつでもセルフペイントで自由に表現する楽しみを残しています。
(今回はROOMBLOOM&9のロゴをペイントしています)

使用した色

天井・壁面・床
  • pure white (RB-NN01)

ROOMBLOOM x 9 コラボレーションカラーデビュー

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ROOMBLOOM ペイントラインナップ