ペイントで変わりはじめる、私の暮らし

建築家と考えるペイントリノベーション

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建築家 白井 宏昌 氏


H2R アーキテクツ共同代表 一級建築士、オランダ登録建築家
博士(学術、都市社会学分野)、滋賀県立大学環境科学部環境建築デザイン学科准教授

明治大学大学院国際建築・都市デザインプロフェッショナルコース兼任講師
早稲田大学院(修士)、ロンドン大学政治経済学院(博士)修了。
Kajima Design、OMA勤務を経てロンドン・オリンピック・パーク設計チームメンバー、IOC助成研究員、
シドニー工科大学客員研究員と して活躍。帰国後、H2Rアーキテクツを東京と台北に共同設立、現在に至る。

http://www.h2r-arch.asia/h2r_top.html

ペイントの可能性

これからはストック住宅があふれる時代。その中で、ものすごく大がかりなことをして生まれ変わらせることも可能ですが、正直、それが正しいのかは疑問に思うところがあります。
ペイントはほぼ厚みがゼロなので、今あるものをそのまま生かして、更にその厚みを変えずに、雰囲気だけでなく空間と人との関係性までも変えてしまうところにとても魅力に感じます。

design 1. Living & Kitchen

この部屋は基本的にワンルームなのですが、その中にもメリハリを持たせたいと思いました。例えば部屋の中には壁や天井の「面」がいくつかあるのですが、それらが全て同じ白なのではなく、それぞれの面の持つ役割を色で表現しました。
特に、モノを軽く見せることにこだわりました。すべて同じ色を使うと、それはたとえ白だとしても、モノって重く見えるんです。異なる色の色を変えることで空間が分解され、軽くなり、それぞれの要素が人に問いかけてくる気がします。


<白井氏のデザインを実際に体験できる空間として期間限定ショールームを公開しています>
▼公開日やイベント情報はこちらをご覧ください
ROOMBLOOM×池尻セレクトハウス イベント

使用した色

壁面
  • work out (RB-75B30)
  • marshmallow(RB-75YR01)
天井
  • sleep tight(RB-NN08)

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design 2. Entrance & Hall

基本的には落ち着いた色が良いと思うのですが、でも暗くない、ということをいつも気にしています。ここのようにものすごく派手な色を使うこともあるのですが、派手な中にもどこかしら落ち着きのある色を選んだりしています。

<白井氏のデザインを実際に体験できる空間として期間限定ショールームを公開しています>
▼公開日やイベント情報はこちらをご覧ください
ROOMBLOOM×池尻セレクトハウス イベント

使用した色

壁面
  • moon (DM-19)
  • marshmallow(RB-75YR01)
  • sleep tight(RB-NN08)
天井
  • marshmallow(RB-75YR01)

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design 3. Bath & Toilet

元はオーナー住宅だった雑居ビルの最上階に僕たちのオフィスはあります。そのトイレ&洗面所を塗装だけで改修。執務空間が無彩色の空間なので、このスペースは入ったとたん気分が変わるよう、強い色を選択しました。
白い扉を開けるとオレンジ色の洗面室。奥の方引き戸を開けるとグリーン色がアクセントカラーのトイレが現れる。強い色を経験した後に座り振り返ると、目の前には白い壁がある。強い色を経験した後の白い壁はとても気持ちをリフレッシュしてくれる。
色によって、プライベート空間である洗面室&トイレでの「気持ちの移り変わり」をデザインすることを意図したのです。

<白井氏のデザインを実際に体験できる空間として期間限定ショールームを公開しています>
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ROOMBLOOM×池尻セレクトハウス イベント

使用した色

壁面
  • possibility (RB-DM06)
  • vivace (RB-DM21)
  • 雪明り (RB-NN02)
洗面台
  • possibility (RB-DM06)
引き戸
  • possibility (RB-DM06)

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