ペイントで変わりはじめる、私の暮らし

コラム

14.扉の色、窓まわりの色

14.色から暮らしを考える ~扉の色、窓まわりの色

窓は、家の中と外をつなぐための装置のようなものです。外の風景を暮らしの中に切り取って日々の暮らしに潤いを与えてくれます。どんな風景を見て暮らすのか、それは毎日の生活にとって、とても大切なことです。道行く人を見たり、どこか遠くの景色を見たり、そして時には窓から顔を出して知り合いの人に声をかけたりもするかもしれません。一方、外から見ても窓を通してその家に住む人の人柄や暮らしぶりを読み取れるようにも思います。少しだけ垣間見える窓から見える中の風景、カーテンの色、窓まわりに飾られた花や上の写真にあるように窓の枠の色など、そこには個性が表れるものです。家の顔をつくるのが窓なのかもしれません。そしてこの表情をつくる上で最も重要なのが色なのです。今回は窓まわりの色について、考えてみたいと思います。

下の写真はシンガポールで見かけたリノベーションです。といっても壁を白くして窓とそのまわりだけに色をつけています。簡単なリノベーションにも見えますが、それでもずいぶんと楽しげな表情になります。あまり特徴のない建物に表情を作り出しています。

14.色から暮らしを考える ~扉の色、窓まわりの色

こうした方法はアジアの街を歩くとよく見かけます。次の写真もやはりシンガポール。色がつくだけでぐっと引き締まった表情になります。こうしたポイントだけに色をつけるのは、化粧で言えば口紅をつけるようなものかもしれません。色の使い方としてはとても効果的です。

14.色から暮らしを考える ~扉の色、窓まわりの色

下の写真2つは、べトナムです、上の写真は窓ではありませんがゲートを塗っています。まわりは決してきれいとはいえない塀なのですが、それでもこのゲートに鮮やかな色を塗ることでその家に表情が生まれるから不思議です。できればここに植栽や花などが飾られるともっと楽しくなるでしょう。

14.色から暮らしを考える ~扉の色、窓まわりの色

14.色から暮らしを考える ~扉の色、窓まわりの色

家全体を塗装するのは大変ですが扉の色、窓まわりの色など家の一部を少しだけ塗ってみるというのはリノベーションの方法としてとても参考になるように思います。

みなさんも是非試してみてはいかがでしょうか。