ペイントで変わりはじめる、私の暮らし

コラム

12.20:80という法則について

12.暮らしと色を考える 〜20:80という法則について

色について考え始めてこのコラムも半年です。色を考える時に様々な視点や背景があり1つの答えでは解けないように感じています。今回はバランスについて考えてみようと思います。20:80という考え方の提案です。色を使う時に白が80、そして色が20、または古い物と新しいもの、逆に新しい物と古い物を20:80というように0か100ではなく違う物を混ぜるということ、そしてそのバランスを決めておくという方法です。この割合を例えば50:50というようにするとコーディネーションの難易度は高くなります。違う色の組み合わせが、ハレーションを起こしたりして調和を取りにくくなります。バランスをなるべく20:80に近づけて背景の量を保ったほうが調和は圧倒的にとりやすくなるのです。

たとえば床だけが古い床であとは白い新しい壁や天井でつくるという方法、または全部が白い壁でひとつの壁が好きな色で塗りつぶすという方法です。こうして面でとらえるのです。反対に色をたくさん使って白を20%いれるというのもできます。

またもうひとつ大きさの問題もあります。同じ20%でも、1つの面を一色で塗るという方法もありますが、効果的なのは、小さな面積に分けていくというのもあります。窓枠だけ色を塗るとか、ストライプを入れる、または模様を付けてみる、といった方法で全体を20:80の原則にしたがって進めていくのです。

この20:80という考え方、この法則さえ守れば、思い切った色を使っても失敗することなく完成させることができます。もちろんペイントですから、うまくいかなかったらまた塗るということも容易です。少しチャレンジングな色使いを試してみるのもいいでしょう。自分の好きな色を発見していく作業とも言えます。

いかがでしょうか、是非みなさんのご意見お寄せください。