ペイントで変わりはじめる、私の暮らし

HAPPY WALL PROJECT

ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパン セルフ・ビルド支援

岩手県大船渡市で行われたハビタット・ジャパンが行うセルフ・ビルド支援活動に参加しました。ハビタットは世界でも数少ない住環境問題の解決を通して平和な社会の構築を目指す国際的なNGO。貧困国や被災地など世界約80の国と地域で活動されています。ハビタット・ジャパンは、10年前の設立以来、主に海外で活動されていましたが、2011年東日本大震災をきっかけに日本でも災害支援活動を本格的に開始され、東北復興支援活動を行ってこられました。そのうちの一つにセルフ・ビルド支援活動があります。

セルフ・ビルド支援活動とは、被災され、自力での自宅再建や公営住宅への入居が難しい方の自宅再建をお手伝いする活動です。被災された多くの方は仮設住宅やみなし仮設住宅で暮らしています。仮設住宅での生活には期限があり、そこに住む多くの人々は、まだ自宅再建の目途がたっていないのが現状です。そんななか、ハビタット・ジャパンが大船渡市で被災者支援活動を行っていたある日、ハビタットがボランティアとともに被災者の自分で家を立てるお手伝いをしていることを知った***に住む佐藤さんから「自分の家を一緒に建てて欲しい」という申し入れがありました。自分が実験台となり行き場のない他の人の家も建ててほしいというのが佐藤さんの想いでした。その想いに答え、ハビタット・ジャパンはセルフ・ビルド支援の第一号としてお手伝いすることを決めたそうです。家主さん、全国から来られるボランティア・地元の方々と共に昨年10月末から建設作業を開始し、少しずつ時間をかけて家を作り上げてきました。

写真①
写真②

家づくりも最終段階になってきた頃、ペイントをすることで少しでも幸せな気持ちを届けたいというROOMBLOOMのハッピーウォールプロジェクトを知って、私たちも佐藤邸の内壁を塗装するお手伝いをすることになりました。
そして5月24日・25日の2日間にわたって、佐藤邸の完成式が行われたのです。

写真③
写真④

既にROOMBLOOMの”sand castle”と”pancake”に彩られた室内ですが、完成記念として地元の方々や参加されたボランティアのみなさんと一緒に和室の壁面を仕上げるペイントを行いました。初めてペイントされるみなさんも、佐藤さんの想いや今までの経緯に心を寄せて真剣に塗っています。

写真⑤
写真⑥

どのお部屋もやさしい温かみのある雰囲気になり、家主さんを含めみなさんが満足される仕上がりとなりました。多くの方の想いが込もった素晴らしい家にわたしたちが関わることができたことを大変嬉しく思います。新しい生活に向けて素晴らしい門出の一歩を踏み出されることを心よりお祈りしております。また、今回お世話になったみなさまとまた次のプロジェクトでもご一緒できることを願っています。

写真⑦
写真⑧
写真⑨

セルフ・ビルド支援を含むハビタット・ジャパンの活動の詳細については、下記リンクをご覧ください。
http://www.habitatjp.org/jpblog/2013/11/tohoku124.html
http://www.habitatjp.org/pdf/jp/library/newsletter/hfhjnl_v31_j.pdf

実施日 2014年5月24日-25日
実施施設 岩手県大船渡市
佐藤氏宅
関係者(団体)名 ハビタット・フォー・ヒューマニティー・ジャパン
参加人数 約30名
Sand Castle, Pancake