ROOMBLOOM

ペイントで変わりはじめる、私の暮らし

Lesson 2:自分らしいお部屋の見つけ方とは?

Lesson 2:自分らしいお部屋の見つけ方とは?

インテリアコーディネーターに依頼される方は、こだわりを持った方が多いのはたしかですが、
じゃあ特別なこだわりがないとお部屋はつくれないのか、というともちろんそんなわけではありません。
今回は自分らしいお部屋をどうやって見つけていくか、誰にでもできる簡単な方法をレクチャーしたいと思います。

Interior Decoration & Design by DECO-TE

①「自分が大切にしている時間」を考えてみる

「インテリアをどうしたいのかわからなくて…」とおっしゃるお客様にも、
家で「大切にしている時間」はかならずあると思います。
たとえば私は窓を開け放して外をみながらお酒を飲むのが大好きです。
好きなことは「もの」ではなくて、そんな「時間」でもいいのです。
そんな時間を過ごすために必要なのは、あぐらもかけるようなゆったりしたパーソナルチェアと、
わざわざ身体を前のめりにしなくてもグラスが置けるサイドテーブル。
「理想のお部屋は?」と聞かれて答えはでなくても、
「どんなソファでくつろぎたいですか?」と聞かれればイメージが浮かぶはずです。
どんなデザインの、どんな色のソファを選ぶかで、お部屋全体の方向性がみえてきます。
私はよく「一点豪華主義でつくりましょう!」とお客様に説明してますが、
「この椅子さえあればなにもいらない!」ぐらいの理想の一脚が見つかると、
それだけでお部屋がテーマをもち、自分が大切にしている時間を可視化することができます。

「朝家中のグリーンに水をあげる時間がすき」「休日にみんなをよんでご飯を食べるのが楽しみ」
そんな自分が大切にしている時間から、お部屋づくりをはじめてみるのはいかがでしょうか。

②すきなものにふくまれているイメージをさぐってみる

Interior Decoration & Design by DECO-TE

神戸のお客様がスタートにされたのは、サイドボードに置いてあるチュニジアの白い鳥かごとライオンのぬいぐるみでした。
以前ネットでみて、あたらしいお家にぜひ!と思っていたとのことでした。
それを足がかりにお部屋のアクセントクロスを選ぶことからはじめました。
好きなものがあったことで「アフリカ」「サハラ砂漠」「フランス領(コロニアル)」などのキーワードを設定でき、
同じイメージをお客様と私とが共有できたことで、壁紙選びがとってもスムーズに運びました。
お部屋のテーマやキーワードが決まっていると、迷った時のもの選びがとても楽になります。

壁紙が決まった後は、そこで使われている色から壁の色が決まり、
サイドボードのデザインが決まり、そこにあわせるものがトントン拍子に決まっていきました。
お客様の中には「好きなものがありすぎて選べない!」という方もいらっしゃいますが、
そんな時は仮にでもいいのでひとつ選んでみてください。
大きめの家具を選ぶとイメージが膨らみやすくなります。
スタートするのに「選択する」行為はかならず必要だと私は考えています。
そうやってスタートをきって全体のイメージをつくりながら、また戻って修正する。
そんな繰り返しでお部屋ができてきます。

③すきな色からスタートする

Interior Decoration & Design by DECO-TE 撮影:沼田俊之

京都のお客様が出発点にしたのは、映画にでてきた寝室の青でした。
ROOMBLOOMの144色の中から選んだ青は「Internet Surfing」。
主張しすぎないやわらかさがあり、でもこっくりとした青が、クラシックな家具をひきたててくれました。

このお部屋で一番大切なのはイメージに近い青をさがすこと!と出発点がクリアになったことで、
色が決まってからはやはりとんとん拍子に進んでいきました。
すべての家具は青い壁とあうかどうかがセレクトの基準となり、
その青い静謐な世界をこわさないようすっきりと大人っぽい寝室ができました。

出発点は壮大なものじゃなくてもいい

鳥かごからお部屋づくりをはじめたり、
憧れのドラマや映画の壁の色をまねるなんてそんなささいなことでいいの?と思われるかもしれません。
ちょっとしたコツは、出発点は小さなことでも、それを連動させてふくらませていくこと。
ゆっくり座ってお酒を飲んでる時にお部屋のどこを見ながら飲んだらくつろげるかな?鳥かごやライオンを主役にするのに、
どんなものがまわりにあったらよりよくみえるかな?
そうやって膨らませていくと、お部屋全体にまとまった世界観を感じられます。

お部屋の役割で大切なのは、住む人のこころに働きかけることだと思っています。
お部屋に自分だけが大切にしている時間、居心地のいい場所がたくさんできていくことで、
住む人にきちんと働きかけるオンリーワンのお部屋ができます。
次回はそんなふうに考えた「自分らしいお部屋」に色付けしていくコツをお教えします。お楽しみに!

Lesson 1:お部屋にタイトルをつけてみましょう
Lesson 3:どんな効果を期待してるのかを考えましょう

松本 亜希子 インテリアコーディネーター/インテリアスタイリスト

日本女子大学住居学科卒。設計事務所勤務を経て、京都でInterior Design & Decoration DECO-TE(デコ・テ)を設立。「ドラマティック インテリア」をコンセプトに、色や柄、アンティークを組み合わせた個性的なお部屋をコーディネート。インテリアの魅力をもっと多くの人にわかりやすくお伝えするため、FacebookやInstagramでも発信中。
WEB:http://www.deco-te.com  FB: https://www.facebook.com/decotekyoto/
Instagram: https://www.instagram.com/deco_te_kyoto/

松本さんがコーディネートしたお部屋はこちらからもご覧いただけます。