家の価値っていろんな見方があると思うんです。一般的には新築とかスペックが価値なのかもしれませんが、もっとソフト面で、「住む前に建物の使い勝手を知っている」、「近所の人と良い関係性が築けている」、そんな有機的なつながりや環境も大きな価値だと思っています。だから住む前に「まずはみんなで使ってみる」という、体験を通じて第一歩の関係を作れることがワークショップの魅力だと思います。

手軽にできるので、どんな方でも大勢でも楽しめて、自然といい雰囲気になることがペイントの魅力だな、と思います。例えば同じDIYでも床貼りとなると工具もあるし少しハードルが高く感じるかもしれないけど、ペイントだったら実は子どもでも簡単に塗れるし失敗も少ないからみんなで楽しめますよね。

まずは安全には細心の注意を払っています。脚立を使ったりするので怪我がないように、というのは一番気にかけています。後は、入居者が決まっていてワークショップを開催する場合は、実際にそこで過ごす人たちがこれからいい関係性を築けるかな、居心地よく生活、活動してほしいな、という想いで、楽しい雰囲気になるよう、できる時には音楽をかけたり雑談したりしています。

実は僕の自宅をDIYする際も勝手にワークショップ形式にして、Facebook上で知らない人もオープンに参加者を募ったんです。ワークショップのタイトルは「失敗してもいいワークショップ」。失敗もいろんな人の価値観も「受け入れる」ということが、主催しているうちに出来るようになったかな、と思います。あとは、独りでDIYしているときは、作業という感じで疲れてしまうけど、大勢でDIYしていると楽しくて気分が全然違いますよね。それも大きな気づきでした。

参加者の方は学びたいというモチベーションが高い方が多くいらっしゃいます。初めての体験だからスタートの時点は緊張して恐る恐る作業しているけれど、どんどんその日のうちにスキルが身について、自信もついて「自宅でもやってみたい」というコメントをもらえると、少し役に立ったかな、と思って嬉しくなります。

今回ROOMBLOOMの方にはよくサポートをしてもらい、とてもやりやすかったです。また、日本ではまだ普及していないインテリアペイントを広めることは楽しさがあると思います。是非一緒にやってみませんか。

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